販売管理ムシステム Fine

FINEは入力から出力まで自由なカスタマイズ機能のある販売管理システムです

第2章 インストール

2-1 インストールの概要

販売管理システム『FINE』を業務で使えるようにするには次の3つの準備が必要です。

1. データベースエンジンのインストール

当システムはデータの管理にデータベースエンジンとしてMicrosoft SQL Server を使用します。このデータベースエンジンは通常インストールされていません。始めにこれをインストールする必要があります。データベースエンジンは販売管理システムだけで使用するものではありませんので、すでにインストール済みの場合は省略することができます。複数の会社データを運用する場合もインストールは一つだけでかまいません。また複数のPCで運用する場合もLANでつながれている場合はインストールは1台のPCだけでかまいません。
詳細は「2-2 データベースのインストール」をお読み下さい。

2. 販売管理システムのインストール

販売管理システムを運用するには、販売管理システムをお使いのPCにインストールする必要があります。また複数のPCで運用する場合は原則として各々のPCにも販売管理システムをインストールする必要があります。販売管理システム『FINE』は複数の会社の販売管理を行うことができます。ただし会社毎にライセンスが必要です。複数の会社の販売管理を行う場合もインストールは一つのPCに対して一つだけでかまいません。
詳細は「2-3 販売管理システムのインストール」をお読み下さい。

3. 会社データの作成

販売管理システムを運用するには、データベースに予めデータ領域を作成しておく必要があります。複数の会社のの販売管理を行う場合は各々の会社に対して会社データを作成します。
詳細は「2-4 会社データの作成」をお読み下さい。

2-2 データベースのインストール

当システムはデータベースにMicrosoft SQL Serverを使用しています。

Microsoft SQL Server 2005以降のバージョンでしたら、Standard EditionまたはExpress Editionのどちらにも対応しています。

認証モードはWindows 認証モードと混合認証モードのいずれでも選択可能です。 Windows 認証モードの場合はWindows 認証のみが使用できます。混合認証モードの場合はWindows 認証と SQL Server 認証の両方が使用できます。
上記データベースが既にインストールされている場合は、これを利用することができます。また新たに別のバージョンのMicrosoft SQL Serverをインストールしても構いません。

Microsoft SQL Server の Express Editionはマイクロソフト社のデータベースMicrosoft SQL Server の無償簡易版です。マイクロソフト社のダウンロードサイトよりダウンロードしてインストールして下さい。

当システムではExpress Editionでも通常規模の販売管理でしたら十分な処理能力を持っています。ただし大規模なデータを扱う場合や多くのPCからアクセスする場合には、Express Editionでは処理能力の不足を感じる場合があるかもしれません。そのような場合は有償のStandard Editionの購入をご検討下さい。

インストール方法はダウンロードサイトにある説明をご覧下さい。

注意事項
当システムを利用するには、SQL Server Browser サービスが起動されている必要があります。SQL Serverのインストール時の設定または、構成マネージャーで設定して下さい。
SQL Serverにリモートコンピュータより接続する場合は、SQL Severのリモート接続を有効にする必要があります。構成マネージャーで設定して下さい。
また、SQL ServerとSQL Server Browserをファイアウォールから除外して下さい。

2-3 販売管理システムのインストール

販売管理システムを使用するにはプログラムをインストールする必要があります。複数のPCで使用する場合は原則として各PCにインストールする必要があります。

複数のPCで使用する場合でも、各PCにインストールするのが面倒な場合は、複数のPCにインストールせずに、一台のPCにのみインストールし、このプログラムのあるフォルダを共有フォルダとし、販売管理プログラムへのリンクを各PCのディスクトップに置くことで使用することもできます。

また、多くのPCで使用する場合のインストールと更新を簡単にするためにClickOnceという仕組みも利用可能です。これは1台のPCにインストールプログラムを置き、各PCはこのインストールプログラムを参照します。各PCはプログラムが未インストールの場合はプログラムがインストールされ、また参照するインストールプログラムが更新された場合はプログラムが自動的に更新されます。ClickOnceを利用することによりプログラムの配布と更新を簡単にできるようになります。
ただしClickOncekのためのインストールプログラムは利用者の環境に応じて作成する必要があるため、導入前に打合せが必要となります。

販売管理システムのインストール

インストールCDにあるFineSetup.msiを右クリックしてインストールを選択します。

① 販売管理システムセットアップウィザードが表示されます。

[次へ] をクリックしてインストールを開始します。

② インストールフォルダの選択でインストール先を指定します。

通常は規定値のままで[次へ] をクリックします。

③ インストールの確認が表示されます。

[インストール] をクリックして下さい。

④ インストールが実行されます。

⑤ インストールが完了したことが報告されます。

[完了] をクリックしてインストールを終了します。

⑥ ディスクトップに販売管理システムのショートカットアイコンが作成されます。

2-4 会社データの作成

販売管理システムを運用するには最初に会社データを作成する必要があります。
会社データにはデータベースに記録されるものと、会社設定ファイルに記録されるものがあります。得意先や商品の台帳や売上入金等の詳細はSQL Serverが管理する会社固有のデータベースに記録されます。またこのデータベースの名前や会社固有の設定はデータベースとは別のところにある会社設定ファイルに記録されます。会社データの作成はこのデータベースと会社設定ファイルの対を新規に作ることです。データベースはSQL Serverが管理する領域に作成されますが、会社設定ファイルは任意のフォルダ内に作ることができます。
 当システムでは複数の会社の管理をすることができます。この場合はデータベースと会社設定ファイルの対が複数作成されます。

① ディスクトップにあるアイコンをダブルクリックして下さい。会社選択ダイアログが表示されます。

「会社設定ファイルの場所」には会社設定ファイルを作成するフォルダを設定します。初期値として「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Fine」が表示されます。

通常は既定の場所に会社設定ファイルを作って下さい。他の場所に変更する場合のみ[...]ボタンを押します。

「会社選択」コンボボックスには会社設定ファイルの場所に指定したフォルダ内にある、会社設定ファイルの一覧が表示されますが、まだ会社データが作成されていませんのでは空白です。[新規]ボタンをクリックすると会社データが作成できます。

②「新しいデータベースの作成」ダイアログが表示されます。

会社名

利用する会社名を入れます。これは弊社にユーザ登録した会社名です。
当システムではユーザ登録した会社名に対応したライセンス番号を提供します。このあとライセンス番号を入力する箇所がありますが、会社名とライセンス番号が不一致ですとシステムが使えません。

サーバー名

SQL Serverのインストールされているサーバー名(+インスタンス名)を選択します。ドロップダウンボタンを押すとこのコンピュータより利用可能な全てのSQL Serverの全てのインスタンスが表示されますので選択して下さい。LAN上の他のコンピュータにあるサーバーが表示されない場合は、サーバーのBrowseサービス、リモート接続設定およびファイアウォールの設定を確認して下さい。

データベース名

データベース名を入れます。通常はFineにして下さい。複数の会社のデータベースを作る場合は、各々別の名前を付けて下さい。

認証モード

データベースにログインするときの認証モードをWindows認証およびSQL Server認証から選択して下さい。

DBユーザーID

認証モードがSQL Server認証の場合は、SQL Serverに登録したユーザIDを入れて下さい。

DBパスワード

認証モードがSQL Server認証の場合は、上記ユーザIDに対するパスワードを入れて下さい。

バージョン5のデータをインポートする

旧バージョンを使用していた方は、ここにチェックを付けると旧バージョンのデータを読込むことができます。

開始年月日

販売管理の運用開始日を入れて下さい。この日の前日が繰越日の規定値となります。

③ [OK]をクリックするとデータベースの作成の確認ダイアログが表示されます。

[はい]をクリックします。

④ データベースが作成されたことが通知されます。[OK]をクリックして次に進みます。

⑤ 会社選択画面に戻ります。

[OK]を押します。

⑥ データベース接続ダイアログが表示されます。

認証モード、DBユーザーIDおよびDBパスワードは先ほど入力したものが自動的に表示されます。ライセンス番号にはユーザー名に対応した弊社から提供され4桁の4つの数字をハイホン(-)を付けて入力します。なお当初表示されているライセンス番号は期間限定のお試し用のものです。この番号のままでも当システムの全機能を御利用頂けますが、期間が過ぎますと使用できなくなります。また正しいライセンス番号を入れることにより引き続き御使用頂けます。

⑦ 「接続]をクリックするとメイン画面が表示されます。

⑧ 画面右上にあるボタンをクリックして一旦終了させて下さい。

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