日課放送システム 放送名人

放送名人は日課放送,館内放送,店内放送,店舗放送,定時放送を放送設備を用いずパソコンだけで実現するソフトウェアです

第1章 概要

放送名人の特徴、使用環境、製品構成などを説明します。また放送名人による処理の流れを概説します。一通り目を通して下さい。

1.1 放送名人とは

日課放送システム「放送名人」は、店舗、社屋、工場などの定時放送を自動化するためのパソコン用のソフトウェアです。また定時放送だけでなく、緊急放送、臨時放送、マイクによる放送やBGMにも対応しています。
Ver4.0より音声合成によるテキストスピーチにも対応しました。
最小構成ではこのソフトウェアとパソコンだけて日課放送が可能です。またパソコンと既存の放送設備を繋ぐだけで既存の放送設備を自動日課放送設備とすることができます。

1.2 動作環境

OS Windows 7
Windows 8
Windows10(推奨)
ランタイム Microsoft .NetFrameWork4.5が必要です。
SAPI5が必要です。
上記の2つのランタイムはWindows8.1以上にはインストールされています。
メモリ 1Gバイト以上の空き容量を推奨します。
ディスプレイ 1024x600以上の解像度が必要です。

1.3 製品構成

当社より提供する日課放送システム『放送名人』は次のものより構成されます。

① インストール用USBメモリー

② インストールマニュアル

(注)インストール用USBメモリーにはインストールプログラムが入っています。またこのUSBメモリーはライセンスキーとしても使用します。このUSBメモリーがなければ「放送名人」の実行は試用モードとなります。

1.4 用語

放送名人を理解するためのキーワードを解説します。

音源

放送ではチャイム、音声、音楽などのを組合せて放送します。これらを音源といいます。一つ一つの音源はwav、mp3、m4a、wma、midなどの形式のオーディオファイルです。チャイムならば一つの音、音声ならば一つの纏まったメッセージ、音楽ならば一つの曲が各々一つのファイルとなります。
Ver4.0ではテキストファイルに書かれた日本語文章または英語文書を音声合成して読み上げるテキストスピーチ機能が追加されました。テキストファイルを音源とすることもできるようになりました。
またテキストの読上げ方法を細かに指示するための音声合成マークアップ言語で書かれたSSMLファイルを音源とすることもできるようになりました。

番組

一つの番組は、開始チャイム、音声、終了チャイムを組み合わせて作ります。番組にはチャイムや音声の音量、チャイムと音声の間の間隔、番組の用途や優先順位などが設定できます。各番組には任意の名前を付けることができます。

番組編成

番組編成は複数の番組の組合せで、各番組を何時に放送するかを設定したものです。番組編成は目的毎に作ります。例えばひまわりマーケットでは毎日必ず放送する「毎日の放送」、火曜日に放送する「火曜得市の放送」、土日に放送する「ポイント10倍の日の放送」8の付く日に放送する「お米の日の放送」などの番組編成が作られます。

日の放送予定

日の放送予定はその日に放送される番組のタイムテーブルです。放送予定はその日に放送される番組編成により自動的に作成されます。ひまわりマーケットの例で18日の火曜日の放送予定は「毎日の放送」「火曜得市の放送」「お米の日の放送」の三つの番組編成が重ね合わされて自動作成されます。
日の放送予定には番組編成により自動的に決定されるほか、日別に特別な番組を追加したり、削除したりすることや、放送時間を変更したりすることも可能です。
番組編成を重ねることにより番組の放送時刻が重なる場合があります。このような場合は放送実行時に、番組の優先順位を考慮し、放送する、待つ、放送しないなどの処理が自動で行われます。

BGM

番組の放送の後ろで流れる音楽です。BGMは予め演奏リストを作り、その順序で演奏されます。演奏リストは目的によって複数作ることができます。演奏リストには演奏する日や時間を設定することができます。BGMは番組放送中は音量を自動的に下げることができます。

1.5 放送までの準備

日課放送システム『放送名人』を用いて放送を行うには次の作業が必要です。

①.放送名人のインストール

②.音源の作成・選択

③.音源の取込み

④.番組の作成

⑤.番組編成の作成

⑥.例外的な番組の設定

⑦.BGMの設定

⑧.本日の放送

1.放送名人のインストール

日課放送システムを運用するには、プログラムをお使いのPCにインストールする必要があります。
詳細は第2章 インストールをお読み下さい。

2.音源の作成・収集

放送に使用する、チャイム、音声、音楽などの音源をファイルとして用意します。音声ファイルはパソコンやボイスレコーダを用いて簡単に作成することができます。チャイムは幾つかのファイルが放送名人に付属していますが、自分で作ったり、市販の音源を用いることができます。音楽ファイルは市販のCDよりファイルに変換したり、インターネットからダウンロードして用意します。いずれの場合も著作権には十分注意して下さい。また著作権フリーの音楽もありますので、それらを利用してもいいでしょう。
詳細は第12章 テクニカルノートをお読み下さい。

3.音源の取込み

2で作成収集した音源を放送名人のデータとして取込みます。
詳細は第5章 音源画面をお読み下さい。

4.番組の作成

チャイムと音声を組合せて番組を作成します。音量なども調整します。
詳細は第6章 番組画面をお読み下さい。

5.番組編成の作成

複数の番組の組合せて番組編成を作成します。
詳細は第7章 番組編成画面をお読み下さい。

6.例外的な番組の設定

番組編成で日々の放送予定は自動作成できますが、これ以外の例外的な番組の追加や削除を行います。
詳細は第8章 カレンダー画面をお読み下さい。

7.BGMの設定

番組の放送の後ろで流れるBGM用のプレイリストを作成します。
詳細は第9章 BGM画面をお読み下さい。

8.今日の放送

本日の放送を行います。また緊急放送や臨時放送の操作を行います。
詳細は第10章 今日の放送画面をお読み下さい。

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