日課放送システム 放送名人

放送名人は日課放送,館内放送,店内放送,店舗放送,定時放送を放送設備を用いずパソコンだけで実現するソフトウェアです

第5章 音源画面

放送名人で使用する音源ファイルは予め放送名人のデータ領域に取込む必要があります。音源にはチャイム、音声、BGMの三つの用途があります。この画面では、各用途の音源をコンピュータまたは他のネットワーク上の場所から、当データ用の領域にコピーして取込みます。
音源ファイルとしては、MIDI形式、Windows Media形式、WAV形式、MP3形式、M4a形式などが利用できます。
またVer4.0ではテキストファイルに書かれた日本語文章または英語文書を音声合成して読み上げるテキストスピーチ機能が追加され、テキストファイルを音源とすることもできるようになりました。
さらにテキストの読上げ方法を細かに指示するための音声合成マークアップ言語で書かれたSSMLファイルを音源とすることもできるようになりました。
音源ファイルに関する詳細や音源ファイルの作り方、音源の著作権、無料のBGMなどについては  第12章 テクニカルノート  をご覧下さい。

5.1 画面構成

音源画面は、左右に用途ペインと音源一覧ペインに別れています。

5.2 用途ペイン

画面左を用途ペインと呼びます。ここにはチャイム、音声、BGMの三つの用途が表示されています。チャイムは番組の開始や終了を知らせる短い音で、ジングルとも呼ばれます。音声は番組の本体となるメッセージです。BGMはバックグラウンドミュージックに用いられる音楽です。
このペインから音源の用途をクリックして選びます。画面右の音源一覧ペインには用途に対応した登録済みの音源が表示されます。

5.3 音源一覧ペイン

画面右を音源一覧ペインと呼びます。ここに用途に対応した登録済みの音源が表示されます。

音源の追加

音源を追加するには、音源一覧ペインにあるツールバーの「追加」ボタンを押すか右クリックメニューより「音源追加」を選択します。追加するファイルを選択するダイアログが開かれます。

音源としてはオーディオファイル、テキストファイル、SSMLファイルの3つのカテゴリがあります。詳細は5.4 音源ファイルをご覧ください。

ファイルを選択して「開く」を押して下さい。一度に複数のファイルを選択することも可能です。
選択されたファイルは、現在のデータの音源領域にコピーされます。
元のファイルは削除されても問題ありません。

音源の削除

現在のデータから音源を削除するには、初めに削除したい音源をクリックして選択します。次に音源一覧ペインにあるツールバーの「削除」ボタンを押すか右クリックメニューより「音源削除」を選択します。削除を確認するダイアログが開かれます。

「はい」ボタンを押すと現在のデータからこの音源が削除されます。

音源の試聴

音源を試聴するには、初めに試聴したい音源をクリックして選択します。次に音源一覧ペインにあるツールバーの「試聴」ボタンを押すか右クリックメニューより「音源試聴」を選択します。音源が再生されます。再生中は「試聴」ボタンは「停止」ボタンに変わります。「停止」ボタンを押すと再生を中止します。

5.4 音源ファイル

「放送名人」に使用するチャイム、音声、BGM等の音源ファイルには次の形式のものが利用できます。形式にはオーディオファイル、テキストファイル、SSMLファイルの3つのカテゴリがあります。MIDI形式、Windows Media形式、WAV形式、MP3形式、M4a形式のものはオーディオファイルになります。

ファイル形式 拡張子 説明
MIDI形式 mid MIDIファイルとは、MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface、電子楽器デジタルインタフェース)形式で楽譜データが記録されたファイルです。演奏ソフトはこのデータを読んで音楽を演奏します。MIDIには複数の楽器の楽譜を同時に記録することができます。楽器の音質や長さは演奏ソフトによって再現しますので、同じMIDIファイルを使っても異なる演奏となることがあります。ファイルサイズは極めて小さくなります。
Windows Media形式 wma Windows Media Playerの標準の形式です。圧縮音声ファイルフォーマットなのでファイルサイズが小さくなります。
WAV形式 wav 主にMicrosoft Windowsで使われている非圧縮音声ファイルフォーマットです。圧縮されていないので音質はいいですがファイルサイズは大きくなります。
MP3形式 mp3 音楽ダウンロードで最も一般的なフォーマットです。圧縮音声ファイルフォーマットなのでファイルサイズが小さくなります。MP3は音楽には適しているが、話し声には適していないとされていますが、館内放送で使用するには十分な音質です。
MP3形式のファイルの作り方は12.1 音声ファイルの作り方または12.2 BGMファイルの作り方をご覧ください。
M4a形式 M4a アップル社が独自に定めたファイル形式で、AAC規格で圧縮された音声ファイルです。Windows Media Player 12で再生できるようになりました。
Windows8以降は使用可能です。Windows7ではWindows Media Player 12をインストールする必要があります。
M4a形式のファイルの作り方は12.1 音声ファイルの作り方または第14章 ボイスレコーダーをご覧ください。
テキスト形式 txt メモ帳などで作られたテキストファイルです。テキストで書かれた内容をコンピュータによる音声合成により再生(テキストスピーチ)します。
テキストの文字がアルファベットで書かれていれば英語とみなして英語で再生します。アルファベット以外の文字が含まれていれば日本語として再生します。
テキストの文字コードは自動的に判別しますので任意の文字コードが使用できます。
音声再生時の音声と再生速度は設定により変えることができます。詳細は11.1 テキストスピーチの設定をご覧ください。
SSML形式 sml 音声合成マークアップ言語(SSML)で書かれたテキストファイルです。テキスト形式と同様にテキストからコンピュータによる音声合成を行います。
テキスト形式では一定の話し方でしか再生されませんが、SSML形式では音声、発音、声量、音程、速度などを全体または部分的に指示して再生することができます。
SSML形式のファイルを作成するにはスピーチエディタをご利用ください。

推奨するファイル形式

放送名人では音源ファイルよりプレイリストの作成時などにファイルの演奏時間を計算しています。Windows Media形式やMP3形式やM4a形式はファイルに演奏時間が書き込まれているので素早く演奏時間を取得できますが、MIDI形式やWAV形式の場合は演奏時間の取得に若干時間がかかる場合があります。またWAV形式は高音質が可能ですが、ファイル容量が大きくなります。Windows Media形式やMP3形式やM4a形式はWAV形式に比べ音質は劣るとされますが、静かな環境で聴き比べて分かるほどですので、容量的に小さなWindows Media形式やMP3形式やM4a形式を使うことを推奨します。

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