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目次
- ドングルマスターとは
- インストール
- ドングルの作成
- ドングルのチェック(C#編)
- ドングルのチェック(VB編)
- ドングルのチェック(VBA編)
- 認証ファイル送付方式
- シリアル番号の通知
- 認証ファイルの送付
- FAQ
最終更新日
2011/12/24 15:54:43
ドングルのチェック(VBA,VB6編)
作成したドングルを利用するには、使用するプログラムの中からドングルのチェックが行えるようにしなければなりません。このためにドングルマスターではのクラスライブラリを提供しています。ドングルのチェックはクラスライブラリの中のたった一つのメソッドを実行するだけで行えます。
クラスライブラリとタイプライブラリ
ドングルのチェックに必要なメソッド等はドングルマスターが提供するクラスライブラリに含まれています。クラスライブラリの名前はDongle.dllで、ドングルマスターのインストールフォルダ(既定ではProgram Files/Dongle)の中にあります。
クラスライブラリは.NET Frameworkのクラスですが、EXCEL等のVBAやVB6.0などからも利用できるように、参照用のタイプライブラリ Dongle.tlb がDongle.dllと同じ場所に置かれています。このクラスライブラリとタイプライブラリは自由に配布することができます。
ライブラリ使用準備
提供するクラスライブラリは.NET用のライブラリです。このライブラリをVBAやVB6.0で利用できるようにするには、クラスライブラリをCOM相互運用機能に登録する必要があります。クラスライブラリをCOM 相互運用機能に登録するにはアセンブリ登録ツール (Regasm.exe)を使用します。Regasm.exeは通常、C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727にあります。Regasm.exeはコマンドプロンプトで使いますが、Windows VistaまたはWindows7の場合は管理者としてコマンドプロンプトを実行して下さい。
使い方は
regasm ライブラリのフルパス /c
です。/cはコードベースの設定です。正しく実行されると
型は正常に登録されました。
と表示されます。
検証用メソッド
VBのプログラムからドングルの検証を行うには、DongleUtilityクラス(Dongle名前空間)のオブジェクトを生成し、VerifyDongle2メソッドを使用します。VerifyDongle2メソッドは挿入されているすべてのUSBメモリーをチェックして、正しいドングルが挿入されているかどうかを検証します。VerifyDongle2メソッドの構文は次のとおりです。
構文
名前空間 | Dongle |
クラス | DongleUtility |
Public Function VerifyDongle2(publicKey As String, authFileName As String) As String
パラメータ
publicKey | 認証ファイル中のシリアル番号を復号化するための公開キーです。公開キーはドングルマスターにより自動的に生成されるものを使用します。 |
authFileName | 認証ファイルの名前です。パスは不要です。認証ファイル名はドングルマスターにより自動的に生成されるものを使用します。 |
戻り値
検証結果等を文字列で返します。
文字列は検証結果, 検証結果メッセージ, ドライブ名, シリアル番号, オプション情報がタブ区切りで格納されます。
検証結果
検証結果は次のような文字列です。
NONE | 未実行 | |
NO_USB | USBメモリーが挿入されていません | |
NO_SELECTED_USB | ドングルにするデバイスが選択されていません | |
FAILED_CREATE | ドングルの作成に失敗しました | |
CREATED | ドングルが作成されました | |
NO_AUTHFILE | 認証ファイルがありません | |
INVALID_AUTHFILE | 認証ファイルの内容が正しくありません | |
AUTHENTICATED | 正しく認証しました | |
NO_SERIAL_NUMBER | USBのシリアル番号が入力されていません | |
NO_PUBLISH_FOLDER | 認証ファイルの発行場所が設定されていません | |
FAILED_PUBLISH | 認証ファイルの発行に失敗しました | |
PUBLISHED | 認証ファイルが発行されました |
プログラムサンプル
ここではEXCELのVBAでドングルの検証を行うマクロを作成します。
参照の追加
ドングルの検証にはクラスライブラリDongle.dllを使用しますが、VBAやVB6ではDongle.dllではなくDongle.tlbへの参照をプロジェクトに追加する必要があります。
EXCELのコードページでメニューの[ツール]−[参照設定]を実行して、Dongle.tlbを追加します。
Dongle.tlbはドングルマスターのインストールフォルダ(既定ではProgram Files/Dongle)の中にあります。
検証マクロの作成
コードページを開き次のようなコードを記述します。
Sub VerifyDongle()
publicKey = "XXXX(注1)XXXX"
authFileName = "XXXX(注2)XXXX"
Dim dongleUtility As New Dongle.dongleUtility
verifyInfo = dongleUtility.VerifyDongle2(publicKey, authFileName)
verifyInfoToken = Split(verifyInfo, vbTab)
MsgBox verifyInfoToken(1)
End Sub
(注1)ドングルマスターの画面より[公開キーのコピー]ボタンでコピーして張り付けます。
(注2)ドングルマスターの画面より[ファイル名のコピー]ボタンでコピーして張り付けます。
検証マクロの実行
コードページでメニューの[ツール]−[マクロ]よりVerifyDongleマクロを実行します。
正しいドングルを挿入してボタンを押すと「正しく認証しました」と表示されます。ドングルを入れない場合、別のUSBメモリーを入れた場合、ドングル内の認証ファイルの内容を改竄した場合など確認して下さい。状況に応じたメッセージが表示されます。
(注意)試用版のドングルマスターで作成したドングルは認証時に「このプロテクトドングルは ドングルマスター(試用版) で作成されました」のメッセージが表示されます。