シリアル番号の通知

認証ファイル付与方式では、ソフトウェア利用者(ユーザー)は自分の持つUSBメモリーのシリアル番号をソフトウェア提供者に対して知らせなければなりません。そのためにはユーザーは所有するUSBメモリーのシリアル番号を知り、これをメール等でソフトウェア提供者に知らせなければなりません。ドングルマスターではこの目的のためのシリアル番号通知ツールを提供します。

シリアル番号通知ツールの配布

シリアル番号通知ツールはApplyTool.exeというファイル名のプログラムです。ドングルマスターのインストールフォルダーにあります。このツールはユーザーが使用するものですからソフトウェア提供者がユーザーに配布する必要があります。ソフトウェア提供者はこのツールを自由に配布することができます。ツールは単体で配布することもできますし、提供するソフトウェアともに配布してソフトウェアから起動させることもできます。
ApplyTool.exeはDongle.dllとともに配布する必要があります。Dongle.dllもドングルマスターのインストールフォルダーにあります。配布自由です。その他、下記の apply_setting.xmlとabout.htmlとcontract.htmlも同時に配布する必要があります。

配布ファイル

シリアル番号通知ツールをユーザーの環境で動かすためには次の5つのファイルが必要です。これらのファイルは同一のフォルダに配置されるようにする必要があります。

ApplyTool.exe	シリアル番号通知ツールの本体です。
Dongle.dll	動作に必要なライブラリです。
apply_setting.xml	シリアル番号通知ツールの設定用のファイルです。メール送信先やメール本文等の設定が書かれています。この設定はドングルマスターを使って作成します。
about.html	シリアル番号通知ツールの最初の頁に表示される「このダイアログについて」の内容です。ソフトウェア提供者が自由に作成して下さい。ファイル名は固定です。HTML形式です。このファイルが無い場合は規定の文章が表示されます。
contract.html	ソフトウェア使用許諾契約書です。ソフトウェア提供者が自由に作成して下さい。ファイル名は固定です。HTML形式です。

シリアル番号通知ツールの起動

シリアル番号通知ツールの起動はApplyTool.exeを実行します。ユーザーが実行しやすいようにするには、提供するソフトウェアから起動できるようにするのがよいでしょう。ソフトウェアのプログラムで
Process.Start(Path.Combine(Application.StartupPath, "ApplyTool.exe"));
を実行します(C#の場合)。プログラムでドングルを調べて認証に失敗した場合などにシリアル番号通知ツールを起動させるといいでしょう。

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シリアル番号通知ツールのカスタマイズ

シリアル番号通知ツール設定

シリアル番号通知ツールは提供するソフトウェア用にカスタマイズする必要があります。カスタマイズするのはアプリケーション名、提供者名、シリアル番号の送付先、送付するメールの本文などです。これらの項目はドングルマスター本体で設定し apply_setting.xml というファイル名でプロジェクトフォルダに保存されます。この設定ファイルをユーザ側の ApplyTool.exe と同じフォルダに配置するようにして下さい。
シリアル番号通知ツールの設定はドングルマスターのメインメニューから「ツール」→「シリアル番号通知ツール設定」で行います。

メール本文に変数を埋め込み動的にメール本文を作成することができます。[変数挿入]ボタンを押すと利用できる変数の一覧が表示され、選択してカーソル位置に挿入できます。

ソフトウェア使用許諾契約書作成

シリアル番号通知ツールでソフトウェア使用許諾契約書が表示されます。これも提供するソフトウェアに合わせてカスタマイズする必要があります。このためのツールは用意されていませんが、ソフトウェア使用許諾契約書はhtml形式ですので、お手持ちのツールで自由に作成することができます。ワードなどで作成しHTML形式で保存するのが簡単な方法です。ソフトウェア使用許諾契約書のファイル名は contract.html です。このファイルもユーザ側の ApplyTool.exe と同じフォルダに配置するようにして下さい。

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