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イカルはアウトラインプロセッサによるHTML文書を作成するソフトウェアです

変数を使う

変数とは変数名と変数値のペアのことで、変数名をテンプレートや段落のテキストに埋め込むことで、HTML作成時に変数名が変数値に置き換わります。
用途としては複数のページや箇所で使われる値を一か所で定義して管理することや、同じテンプレートを複数のページに用いた場合に異なる値を表示する目的に使用されます。

変数の用途

変数は次のような目的で使用されます。

①複数のページや箇所で使われる値を一か所で定義して管理

複数のページや箇所で同じ値が何度も使用され、その値が変更される可能性がある場合、例えば製品マニュアルで製品名が未確定の場合に[製品名]という変数名を使用すれば、[商品名]に対する値を一か所で設定しておけば、簡単に全ページの内容が変更できます。

②同じテンプレートを複数のページに用いた場合にも、異なる値を表示

例えばHTMLにページにより異なるキーワードを設定したい場合があります。
HTMLのキーワードはHTMLヘッダ内に
<meta name="keywords" content="パソコン,フリーソフト">
などのように記述しますが、これはテンプレートの中にありますので全てのページのキーワードが同じになってしまいます。
ページ毎にキーワードを設定するには
<meta name="keywords" content="アウトラインプロセッサ HTML生成 PDF作成 マニュアル作成 フリーソフト">
とし、各ページのプロパティで変数「キーワード」を定義すれば、ページ毎に異なるキーワードが設定されます。

③スニペットとして

変数値としては複数行の文字列が使用できます。これを利用してよく使用するHTMLの部品を登録して利用することができます。
たとえば、ページのトップへ戻る記述は何度も書かれますが、文書プロパティの変数で

変数名 変数値
ToPageTop <p class="topagetop" >
<a href="#TopOfPage">
<img src="img/topagetop.png" width="11" height="9" alt="PageTop" />
このページのトップへ
</a>

と定義すれば、必要な個所でコンテキストメニューより「ToPageTop」を選択するだけで記述できます。
なお戻る位置はテンプレートでbodyタグに<body id="TopOfPage">と設定すればいいでしょう。

変数の定義

変数は文書プロパティおよびページプロパティで定義することができます。
文書プロパティで定義した変数は文書内の全てのページに適用されます。
ページプロパティで定義した変数はそのページおよび階層的関係で従属する下位のページに適用されます。

変数の使用

変数をテンプレートや段落テキストで使用する場合は、変数値に置き換えたい場所で変数名をブラケット[]で囲んで記述します。
またテキスト領域で、変数を挿入したい場所に文字カーソルを移動し、右クリックで文字編集コンテキストメニューより「項目の挿入」→「変数」で変数一覧より選択して挿入できます。
(例)
私の名前は[名前]です。

変数の適用

同一の変数名を文書プロパティおよび複数のページで定義することができます。1つの変数名が複数定義されている場合の解決法は次の通りです。
テンプレートや段落テキストで変数が使用された場合、HTML変換時に変換しようとしているページを起点に変数が解決されます。
まず現在のページのプロパティに変数が定義されていないかを調べ、あればその値が使用されます。
現在のページに定義されていなければ、上位のページを順次遡り、変数が定義されていないかを調べ、あればその値が使用されます。
どの上位ページにも定義されていなければ文書のプロパティを調べ、あればその値が使用されます。
最終的にどこにも定義されていなければ、変数名が解決されずそのままHTMLに出力されます。
変数定義が見つかればその値を変数値に置き換えて出力されます。

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